Shimauchi Mika2020年5月17日1 分山の木が一本倒れ落ちたことについて遠くの山の木が一本 確かに倒れ落ちた ゆっくり倒れ落ちたということは その木はわたしより何倍も背が高いということ そして、 そんなに大きな木が倒れ落ちたのに 音は聞こえなかった それは車で爆音で音楽を聴いてたからじゃない それはわたしのせいじゃない ただただ遠くにあったからだ
Shimauchi Mika2020年5月16日1 分作品についてもしかしたら みんなわかってくれているかもしれないし わかってくれないかもしれないけど 精一杯 平気にみせる 一生懸命 なんでもないようにみせる ストイックに のびのびと みせてるんだ 意味ありげにしたりするのは、 違う それをすることが 大事なことだって信じてる...
Shimauchi Mika2020年5月7日1 分デフォルメについて【※デフォルメ( 仏:déformer、動詞)とは、絵画や彫刻などで、対象を変形・歪曲して表現すること】 わざわざ複雑にしなくてもいい でも 単純でないということは 知っておいた方がいい
Shimauchi Mika2020年3月14日1 分悪手 について描きだしはいつもいい 桂馬なんかを使って 敵の陣地を華麗に崩して、驚かせてみる そしたらさあ 動けなくなるときが必ずくる 銀をあげたり、戻してみたりする時間になる そのあと、あっさり殺されて、殺して、残酷な捕虜になっての時間が来る もしくはあっさり王様が裸で殺される これは...
Shimauchi Mika2020年5月1日1 分借り物競争信号、テールランプの光 看板のネオンサイン 穏やかに進む3車線 この景色を、たったもう一度だけみたいと思う時が来るかもしれないと思った 今、私は これを見ることができない世界から、 私は帰ってきた。 この身体と、この肌と、この視力、 そこまで格好良くないけど...
Shimauchi Mika2020年4月7日1 分デッサンをするとき 〜矛盾について〜遠くから観なさい。 近くから観なさい。 全体で観なさい。 細部で観なさい。 情熱的に観なさい。 客観的に観なさい。 『え、せんせい、さっきから言ってることめちゃくちゃじゃないですか。どっちをやればいいんですか。矛盾してませんか。』 そうです。矛盾です。めちゃくちゃです。...
-2020年2月29日1 分しぼんだ浮き輪しぼんだ浮き輪 道路に落ちてるビニール手袋 もっとリアルな作品をつくれだって? これが私が生きてる世界のリアル。 大きく息を吸って、 吐いて。 吐いて! 2020.2.29
-2020年2月18日1 分Because you don’t draw the lineBecause you don’t draw the line, I should draw the line.
-2020年2月10日1 分『名称性の剥奪』〜モデルを見る時④〜「手」は、どこからどこまでを指すのか 手はどこからはじまっているのか。 すばらしい手だった。 皮膚は荒れてがさがさとしていた。 これはただの現象で そのものの素晴らしさを損なうものではない 私は、首筋から広義の いわゆる「手」は始まっていると思う。 肩からじゃない。 ...
-2020年2月6日1 分“Make America great again"この言葉を聞いたときに、 熊本にあるアメリカテイストの古着屋の試着室にいる私が出てきた 私は一度も自分のことを グレートだと思ったことないや。って
-2020年1月27日1 分モデルを見るとき 2全体としてみなさいと、先生はいう。 一部を見るのではなく、 全体の関係性を。 裸のモデルを 物質としてみなさいと。 そうしようとしてるのに 目が合う 全体がつかめなくなる。 自然の比率を知ることは素描においては重要で形態を正しくとらえることは...
-2020年1月18日1 分わざとスムーズにさせないわざとスムーズにさせない 正解してたまるか 予定調和をくずす さっと梯子を外す トイレに向かう人に さっと足をひっかける ただ、ここが大事で 怒ってしまわない程度に手加減をする 誰でもいいわけないじゃあないか こちらがリスクを負ってまで...
-2020年1月14日1 分【モデルを見るとき②】ひとみは濡れていたはずなのにひとみは濡れていたはずなのに 眼には全くといっていいほど光はなかった。 制作上の知識では 濡れていることは、つまりキラキラと光沢を作るはずだった しかし、それはひどく真っくらだった 光が無いということは 白が無いということではない むしろ...
-2019年12月17日1 分あんまり綺麗だからあんまり綺麗だから シーモアが、シャーロットに向かって石を投げた理由について シャーロットは何針も縫う怪我をした。 JDサリンジャーの 『大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア-序章-』 私は、すこしわかるような気がする。あんまり綺麗だから、石を投げたんだよ。...
-2019年12月8日1 分企みのないことについて例えば、 企みのない線について 15歳くらい、いや、もっと前から考えてる。 14歳くらいの頃、自分の、鼻につく上手い字が嫌で、わざと字を変えてみたこともあった 最初の一線なんてさ すごいんだよ 白い四角 劇場で オーケストラが始まる前のような緊張感だよ ...