• Shimauchi Mika

手は汚れたままである


何一つ企みがあるわけではない

全くの下手物である 作る者は卑下して作ったのである 個性など誇るどころではない 誰にでも作れるもの 誰にだってできたもの ろくろは芯が緩んでいるのである 形に面倒はいらないのである 仕事は早いのである 削りは荒っぽいのである 手は汚れたままである

部屋は暗いのである

焼き方は乱暴なのである ひっつきがあるのである そんなことにこだわっていないのである 安物である 誰だってそれに夢なんて抱いていないのである。 これが天下の名器、大名物の正体である 抜粋: 柳宗悦『茶と美』、「喜左衛門井戸を見る」より


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山の木が一本倒れ落ちたことについて

遠くの山の木が一本 確かに倒れ落ちた ゆっくり倒れ落ちたということは その木はわたしより何倍も背が高いということ そして、 そんなに大きな木が倒れ落ちたのに 音は聞こえなかった それは車で爆音で音楽を聴いてたからじゃない それはわたしのせいじゃない ただただ遠くにあったからだ

作品について

もしかしたら みんなわかってくれているかもしれないし わかってくれないかもしれないけど 精一杯 平気にみせる 一生懸命 なんでもないようにみせる ストイックに のびのびと みせてるんだ 意味ありげにしたりするのは、 違う それをすることが 大事なことだって信じてる 子供でさえ、そうすることがあるよね そういうときに 心打たれるときがあるということ それだよ、私がいいたいのは せいぜいそのくらいだ

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