top of page

アメリカのアーティストインレジデンスを終えて②


滞在中にはたくさんのイベントがVSC(バーモントスタジオセンターアメリカ)には用意されていて、レセプションやキャンプファイヤーや、プレゼンテーション、カラオケ大会、オープンスタジオ、近くの街のお祭り、などなどがある。そのなかでもアメリカらしい(?)ダンスパーティーが一番印象深かったイベントだ。施設の一室をダンス会場にして音楽をならしながら踊る。ダンス?踊れないよ〜、と言って行かないどこうと思っていたが、誘われたことが嬉しくてほいほい参加してみた。そこで一番感じたことは、さっきの自分の「ダンスを踊れないってどういうことだろう。」ということだ。私の小さい甥っ子も習わなくとも1歳のころにはダンスできていた。それはきっと「上手にダンスが踊れないと恥ずかしいからダンスが踊りたくない。」というのが私の理由だったんだなとおもった。笑われたらどうしようとか、一人で「ぼっち」になったらどうしようとかそういう外から自分がどう見えるかで、判断を下そうとしていた自分がいた。そこでダンスしているのは、踊りたいから踊る人だらけだった。うまく踊れるからとか、じゃなくて。

ただ踊りたいから踊る。あと、なんか嬉しいことがあると踊ったりもする。すごいなあ

世界に飛び出る、ボーダーを超える、ていうフレーズはかっこよく聞こえるけど、私はそんなかっこよくできなくて、ただただ、自分の自分で築いてしまった壁を壊され、そこからなにが漏れ出たか何かが入り込んできた。という感覚が強い。



閲覧数:0回0件のコメント

最新記事

すべて表示

デッサンをするとき 〜矛盾について〜

遠くから観なさい。 近くから観なさい。 全体で観なさい。 細部で観なさい。 情熱的に観なさい。 客観的に観なさい。 『え、せんせい、さっきから言ってることめちゃくちゃじゃないですか。どっちをやればいいんですか。矛盾してませんか。』 そうです。矛盾です。めちゃくちゃです。...

遅れてくる客

「あんまり早くきても間抜けだろ。」 私はいつも パーティーにすこし、早く着いてしまう。 たしかに、自分が主役でないパーティーで、あんまり早く来ても やることないし、 ぎこちない。 主催者は忙しそうにしていて、 会場にポツンと座るにも自分の後ろ姿を想像すると、なんと...

bottom of page